リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: リアライン・コンセプト: 膝の変形に悩む方のために RRRプログラム

2011年3月19日土曜日

リアライン・コンセプト: 膝の変形に悩む方のために RRRプログラム

リアライン・コンセプトとは、僅かな関節のゆがみを見逃さずにしっかりと改善または軽減させて、関節の痛みや不調を治療する方法です。うまく使えば、様々な関節の痛みの予防、そしてスポーツパフォーマンスの改善が得られます。

その実例として変形性膝関節症(膝のO脚変形)について紹介します。

 膝のO脚変形は、若い人でもみられますが、ふつうは50歳以上の方に多く見られます。病院でレントゲンを撮ると、「加齢のために軟骨がすり減っている」、と言われます。年のせいにされると、どうしてもあきらめモードになってしまいますが、必ずしも解決策が無いわけではありません。

◆解決策1: 膝の捻じれを矯正
 正常な膝には約20-30°の回旋運動(ねじれ運動)があります。膝を伸ばすとすねは外向き(外旋)に、膝を曲げるとすねは内向き(内旋)に動きます。変形が進みやすい膝は、すねが外に向いたまま(外旋位)となっています(Saari 2005 )。

 O脚の進行予防または治療において、この捻じれを正常化することがとても大切です。すねが外旋していることから、治療や予防においてはすねを内旋させる運動が重要になります。

 簡単な方法として、椅子に座り、膝を90度に曲げた状態で、つま先を内向きに十分捻ります。次に、つま先を内に向けたままで膝を曲げたり伸ばしたりを繰り返します。これだけでも膝の捻じれを改善し、膝を伸ばしやすく、また力を入れやすくなります。

◆解決策2; 足の裏から膝の捻じれを矯正
 運動である程度捻じれを改善したとしても、立ち上がって歩くうちに徐々にいつもの悪循環がよみがえってきます。それを防ぐには、足の裏を適切に支えることによって、すねの捻じれを防ぐ必要があります。

 すねが外に捻じれる時、足の裏では踵の外側に体重が乗ります。靴のかかとの外側がすり減るひとは、ほぼ間違いなくすねは外に捻じれています。

 それを防ぐには、足の3つのアーチのうち、外側のアーチを支える必要があります。外側のアーチは立方骨という骨(外くるぶしのやや前下方にある骨)を持ち上げることが必要です。

 立方骨を持ち上げるには、昔ながらの「青竹ふみ」に勝る方法はありません。青竹の頂点に立方骨を乗せて、数十秒から数分間じっくりと体重をかけることがポイントです。

 次に立方骨を支える中敷き(インソール)を使用すると、歩きながら膝の捻じれが悪化するのを防いでくれます。リアライン・インソールは、このような目的で、O脚の膝の予防や治療に不可欠なツールとして病院や整形外科医院などで使われています。

 リアライン・インソールは医療機関またはGLABショップでお求めいただけます。詳細はhttp://www.glabshop.com/ をご参照ください。


<研究の動向>
 福岡リハビリテーション病院といまむら整形外科医院では、リアライン・レッグプレスの1回の治療の即時効果が確認されました。これらの研究は、7月に長崎で開催される臨床整形外科学会にて発表します。また1-2週間の短期効果についても検証を行います。


 また、現在上記の治療法の有効性についての研究を進めています。長崎県の貞松病院では、膝の捻じれを矯正するリアライン・レッグプレスを用いたトレーニングとリアライン・インソールとを組み合わせた治療法についての臨床研究(無作為化対照研究)を開始しました。治療期間は4週間ですが、おそらく1週間以内に明らかな症状の改善、歩行機能の改善が得られるはずです。
 



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