リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: Skill up リハビリテーション&リコンディショニング シリーズの「腰痛」の1項を執筆しました

2011年4月10日日曜日

Skill up リハビリテーション&リコンディショニング シリーズの「腰痛」の1項を執筆しました


出版社:文光堂

シリーズ名:Skill up リハビリテーション&リコンディショニング シリーズ

書名: 腰痛のリハビリテーションとリコンディショニング
  IV. 体幹への各種アプローチの実際
    4 コアセラピーによる腰痛治療

著者: 蒲田和芳
所属: 広島国際大学 保健医療学部 総合リハビリテーション学科 准教授


1. コアセラピーとは
 財団法人日本コアコンディショニング協会(JCCA)は、コアコンディショニングの普及・啓蒙をミッションとした団体である。2006年にコアセラピー研究部会を設置し、コアコンディショニングの概念を種々の疾病の治療に応用するための知識集約を推進している。コアセラピーの定義は、「コアコンディショニングの概念と方法に基づき、直接的な治療効果を期待し、あるいは他の治療方法の効果促進を期待して実施される治療理論および方法」である。

 コアセラピー研究部会では、アライメントを中心とした病態分析によって分類された機械的腰痛(機械的ストレスで疼痛が増減するタイプの腰痛)に対して、定式化されたスタンダードな腰痛治療法の確立に向けての取り組みを進めている。機械的腰痛は、その名が示す通り、“機械的なストレス”によって症状が増減するタイプの腰痛である。なお、本稿は書籍「コアセラピーの理論と実践」(講談社、2011)[1]の第4章「腰痛・骨盤痛」の内容を要約したものである。


2. 機械的腰痛と骨盤・胸郭マルアライメント
 機械的腰痛の原因として、骨盤および腰部のマルアライメントを増悪させる因子を部位別に理解しておく必要がある。疼痛の発生部位や臨床所見から、 (1)仙腸関節の運動学的異常[2]、(2)腰椎の運動学的異常[3-5]、のいずれかがほとんどの機械的腰痛の直接的な原因と解釈される。仙腸関節の運動学的異常は、骨盤輪そのもののマルアライメントと不安定性と深い関連がある。一方、腰椎の運動学的異常は、仙骨を含める骨盤輪と胸郭両方のマルアライメントと、これらからの運動連鎖の影響を受ける。さらに、骨盤は下肢から、胸郭は上肢および頚椎との運動連鎖の影響を受ける。したがって、 (3)下肢からの異常な運動連鎖、(4)上肢・頚椎からの異常な運動連鎖、といった腰椎運動に及ぼす間接的な要因を見逃すわけにはいかない。



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