リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: ORS 2010

2010年3月8日月曜日

ORS 2010

ORS(Orthopeadic Research Society: 整形外科基礎医学会)に出席のため、ルイジアナ州ニューオーリンズにやってきました。

ニューオーリンズといえば、2005年8月31日に上陸したハリケーン”カトリーナ”が思い出されます。ダウンタウンやフレンチクォーターなどの観光地はきれいに修復されていますが、数百メートルも郊外に向かうと、浸水してそのまま放置されて建物が多数あります。私が宿泊しているSuper 8 Hotelの周辺では10-20%の民家は廃墟状態です。

NFLのニューオーリンズセインツは、2月7日のスーパーボウルに勝利し、初めてのスーパーボウルチャンピオンになりました。そしてその直後には、ニューオーリンズが熱狂する祭りMardi Gras(英語名はFat Tuesday)で、盛り上がりは最高潮だったようです。現在はその興奮も少し覚めて、かなり平常に戻ったようです。

さて、本題のORSですが、今年はポスターと口頭発表を併せて演題数が2500を超え、これまで3日間だった学会が4日間になっています。発表の8割はTissue engineeringやGene therapyなどのバイオロジーで、バイオメカニクスは300題程度しかありません。

今回の演題は、「ACL不全膝における膝蓋骨のキネマティクス」についてで、矢状面の運動に限ってはACL不全膝と健常膝では膝蓋骨の運動に差は認められない、という結論でした。

このポスターの右隣はスタンフォード大学のThomas Andriacchiのグループ、そして左隣はハーバード大学(マサチューセッツ総合病院)のGuan Liのグループのポスターでした。さらに左方向に目を移すと、デラウエア大学のACL不全膝の研究、ノースカロライナ大学のNigel Zhengの研究などが続きます。普段読んでいる論文の著者らが集うORSは、とても刺激的で楽しい時間を過ごせます。

私のフロリダ大学時代のボスScott Banksのラボからは、現在ラボに在籍している日本人フェローやフェローOB、そして最近博士号を取得したBryan、ジャマイカ出身の大学院生Davidらがポスター発表を一緒に行いました。

来年のORSは1月にLong Beachで開催されます。足関節、ACL不全膝、膝OA、投球肩障害など、現在取り組んでいる研究をできるだけたくさん出せるよう気合を入れて準備を進めましょう。 (←大学院生たちへのメッセージ)

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