リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: リアラインCase study: 恥骨疲労骨折後の後遺症に悩むラグビー選手

2011年7月29日金曜日

リアラインCase study: 恥骨疲労骨折後の後遺症に悩むラグビー選手

本日は、ある高校ラグビー選手の恥骨疲労骨折後の後遺症に悩む高校ラグビー選手について紹介させていただきます。本日、お母様の運転で、名古屋からわざわざ東京まで治療に来られました。ご本人へのこれからのアドバイスを兼ねて、紹介させて頂こうと思います。


◆病歴
 昨年、交通事故(自転車?)で左殿部を打撲。その後、左鼠径部付近にも痛み・違和感。
 昨年夏よりスタンドオフの練習でキック練習が増えた。
 本年2月に左恥骨疲労骨折の診断。
 その後、左鼠径部の痛みが続いている。

◆身体所見
①アライメント
  左寛骨前傾
  左恥骨下制
  仙骨左傾斜(尾骨は右に偏位)

②運動時痛
  股関節開排 ±
      屈曲 +(鼠径部)

③拘縮など
  左鼠径部拘縮、左大転子拘縮
  左大転子後上部に限局的な皮下脂肪拘縮 ++(打撲の部位に一致)

④筋機能
  左大殿筋収縮 ↓

◆メカニズムのまとめ
 左殿部の打撲の後、左大殿筋機能低下が生じたと推測される。その後、右大殿筋優位の状態でのキック練習により、左鼠径部拘縮出現。
 結果として、左寛骨前傾位・左恥骨下制にて固定。その状態でラグビーの練習を継続して恥骨疲労骨折。骨盤マルアライメント存在下で、疲労骨折治癒後も左鼠径部痛症候群が残存。
 また、右大殿筋優位のため、尾骨が右に偏位。その状態でのランニングなどにより骨盤底筋に疼痛出現。

◆治療方針
 ①左鼠径部のリラクセーション(左鼠径部皮下脂肪リリース)
 ②右足でのヒールプッシュ(左腹直筋収縮による恥骨結合のリアライメント)
   <以上により恥骨結合リアライン、開排制限解消>
 ③左殿部の皮下脂肪拘縮のリリースと左大殿筋トレーニング
   <以上により仙骨リアライン)
 ④腹横筋トレーニング(エアーレッグプレス)
 ⑤その他、縫工筋、大内転筋、大腿直筋、ハムストリングス、腸脛靭帯などの皮下脂肪リリース

◆今後の方針
 上記の治療により、立位での痛み、ベッド上の痛みはほぼ消失。

 今後、ランニング量を増やす前に、①から④を宿題に。またフロントランジなどで左大殿筋のトレーニングを集中的に実施。不快感のない状態が1週間程度維持できたら、ジョギング開始。徐々にパス練習などに参加。キックは8月末までは禁止としたい。

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