リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: 外反母趾に対するインソールの考え方

2012年4月23日月曜日

外反母趾に対するインソールの考え方

外反母趾に対して効果的なインソールとはどのようなものでしょう?


1.俗説
   
  
  
外反母趾は言うまでもなく足の親指の変形です。母趾が外に向く状態を外反といいます。いろいろな俗説があるので、まずは間違っている俗説を整理します。
   
    ハイヒールが原因?
  
外反母趾はハイヒールの影響で発生すると考える人もいますが、実際には男性でも外反母趾は起こります。ハイヒールはあくまでも悪化を加速する原因の一つに過ぎません。
  
  
    扁平足が外反母趾の原因?
 
これも間違いです。ハイアーチでも外反母趾は起こります。
 
  
    指の間にクッションを挟むのがベストな治療?
  
これも間違いです。クッションを指の間に挟んで外反を小さくすることは一見すると進行を予防しているように見えます。しかし、外反母趾の本質的な問題は外反ではなく骨の回旋にあります。以下、詳しく説明します。
 
  

  
2.対策
    

それでは、治療を進めるにあたりどこに注目すべきかをお話しします。外反母趾に共通して見られる問題点として、第1中足骨の内転・回外があります。これは第1中足骨の付け根にある楔状骨が外側に移動するために起こります。楔状骨の外側への移動は、立方骨が外転・回外するために起こります。つまり、立方骨のマルアライメントが外反母趾の根本的な原因と考えられます。
  
これに対して、CSPTの第1回「足部」で紹介したリアライン・コンセプトはかなりの効果を発揮します。その要点として、
 
    舟状骨に対する楔状骨の可動性を改善する(通称「雑巾絞り」)
 
    立方骨を挙上する(青竹踏み、タオル踏みスクワット)
  
    1中足骨の回外矯正(つま先を持って中足骨を回内させます。)
 
といった流れになります。患者さん自身も簡単にマスターでき、通常5分ほどで十分な効果が得られ、背屈時の痛みが消失します。
 
  
インソールは、上記のようにして理想的にな足部アライメントを獲得したのち、その状態を持続させるために使います。つまり立方骨を適切な位置に保持することを主目的とした「リアライン・インソール・スポーツ」は、まさに外反母趾の対策として第1の選択肢となります。


以上、ご興味がございましたらCSPT1回(関西または九州)にご参加ください。


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