リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: 理学療法士・学生に目指してほしいこと!

2012年1月26日木曜日

理学療法士・学生に目指してほしいこと!

先日,理学療法学生に質問されました.理学療法士になった後の勉強について,「英語論文を読むことは必要ですか?」と.その場では,端的に答えてしまったので,少し詳しく説明します.


(1) 師匠について,その教えをしっかりと身につけることが重要.しかし,これは目隠しの状態で,教習所の教員の言うとおりに運転するようなもの.セミナー等に出席するのもこれと同じです.技術を磨くにはこれしかない.

(2) 日本語の教科書や文献のみを読んで勉強することは大切.しかし,これは白黒のTVモニターを見て運転するようなもの.まだまだ情報は不足.


(3) 世界の医学情報の8-9割は英語です.英語論文を苦痛なく読めることは,カラーで風景を自分の目で見て運転するようなもの.これで何とか運転するのに必要な情報が得られる.

(4) 上記すべては重要.しかし,刻々と変化する状況に対して,的確に判断を下し,前に進むのはすべてドライバー自身.一つの疑問が生じたときに,仮説をたてて,その真偽を確かめる作業ができなければならない.これを「研究」と言います.研究の手順をマスターすると,臨床的なすべての課題に対して,臨床を通じて真偽を「検証」する能力が身につきます.

つまり,師匠について感性と技術を磨き,世界から情報を集めて知識を蓄え,そして自分自身で疑問点を検証する,という3つができてはじめて一人前.

しかしこれはあくまでも「優秀なドライバー」になるために必要なこと.

実は,もっと先があります.

(5) エンジニア: 車を運転するだけではなく,バラバラに分解して,もう一度組み立てられるような知識のある人.理学療法士で言えば,集めた情報を統合して,一段階上の治療プログラムを構築できる人.


(6) 発明者: 全く新しい車を発明できる人.理学療法士であれば,すべての情報や知識を集めた上で,不足する部分を自分で生み出すことの出来る人.新しい治療法や治療技術を考案して,それを体系化できる人.


上を向いて歩こう!




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