リアライン日記・・体のゆがみを取り除くリアライン・コンセプト: リアライン・ケースレポート: 膝蓋下脂肪体拘縮の症例

2011年12月27日火曜日

リアライン・ケースレポート: 膝蓋下脂肪体拘縮の症例

膝蓋下脂肪体拘縮の症例を経験したのでシェアさせて頂きます。

高校時代に半月板損傷を受傷し、鏡視下部分切除術を受けた後に、膝の伸展制限が残存。トレーニングによって、炎症が生じ、疼痛、筋力低下、機能低下が増悪。つまり、半月板部分切除術後のリハで状況が悪くなったわけです。

この症例のリハの問題点は、伸展制限に伴う機能低下において、「トレーニング」にその解決を求めたこと。最初にスムーズで、どこにもストレスのかからない膝を作らなければいけないのに、選手の努力(=トレーニング)に解決を求めてしまった点は根本的な間違いだと思います。15年経過した現在も10°近い伸展制限が残り、膝は常に痛みを発しています。またその影響により、かなり重症の腰痛があります。
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膝蓋下脂肪体拘縮とそれによる伸展制限がある膝に対して、トレーニングをガンガン行えば、当然脂肪体は炎症を起こし、機能回復は遅れるどころか、後退してしまします。その状況では、トレーニングを一旦全面的に中止し、まずは脂肪体拘縮の影響を取り除くことが必要です。

私の治療は2日間集中的に行いました。まずは膝伸展制限を解消するために、下腿外旋アライメントの修正と膝蓋下脂肪体拘縮の解決を図る徒手療法。これにより伸展制限は1°程度にまで改善し、大腿四頭筋収縮の痛みは消失しました。その後は、日常生活での痛みもほとんどない状態を維持しています。

ということで、伸展制限がある膝において、伸展域でのトレーニングは是非とも避けるべき、という教訓でした。

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