下位胸郭が閉じてしまう状態をChest grippingといいます。特に伸展型の腰痛において、重要な原因の一つと考えられています。
Chest grippingが起こる原因として、
①上腹部の過緊張
②胸郭の運動学的異常
③下位胸郭を横径拡張させる筋の機能不全
が考えられます。下後鋸筋は③に関連していると考えられる筋で、その作用についての研究を進めています。
下後鋸筋は広背筋の深部にあるので、表面筋電図ではどうしても広背筋の活動を拾ってしまいます。それを防ぐため、写真のようにワイヤー電極を用いて、広背筋、下後鋸筋、脊柱起立筋の筋活動を測定してみました。
大学院の中村君が論文を投稿している途中のため、詳しくは書けませんが、3つほどのエクササイズにおいて、下後鋸筋の単独収縮に近い活動が誘導されました。
今後は、これらのエクササイズがもたらす効果について調べていく予定です。
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