ACL再建術前リハビリテ-ションについて
1991年のShelbourneの論文以来、受傷から3週間程
ところで、その常識はあまりにも定説化されて、疑問が投げかけら れなくなっているようにも思います。
もしも、受傷後3-4日の間に、
1)フル可動域獲得
2)大腿四頭筋セッティングが十分可能
3)正常歩行可能
が得られてしまったらどうします?
もちろん受傷から3-4日で炎症が完全に鎮静化するとは思えない 。しかし、arthrofibrosisのリスクは0とは言えな いが、上記の3つの条件がそろっており、かつ術後に適切に可動域 の管理ができれば、可動域の回復もほぼ約束されている。
そんなことを考えながら、昨日ACL受傷後3日目の術前リハを行 いました。
結果として、
可動域は0(左右差なし)~135°
セッティング可能(四頭筋の張力60%程度)
独歩可能(多少の跛行有り)
疼痛なし
となりました。あと1―2日で腫れが完全に引けば正座もできる状 態です。受傷から1週間は早すぎるかもしれないが、2週間程度で 十分にOpe可能ではないかという印象です。
結果として、
可動域は0(左右差なし)~135°
セッティング可能(四頭筋の張力60%程度)
独歩可能(多少の跛行有り)
疼痛なし
となりました。あと1―2日で腫れが完全に引けば正座もできる状
術前リハビリテ-ションと手術のタイミングについ
自動運動ではどうか? 自制内での訓練であれば、ある程度は自分
では、受傷から2-3日の時点で何をするか。
基本方針として
1)膝関節のアライメントを整えること、
2)アライメントを悪くする軟部組織を徹底的に弛めること
3)アライメントを改善するための自動運動を行うこと
の3点に集約されます。
ACL損傷直後はハムストリングスのスパズムもあって、下腿外旋
ある程度リリースできたら、膝屈曲90°で下腿内旋を繰り返し、
次に屈曲については、端坐位などで外側広筋から腸脛靭帯にかけて
そこまでくれば
4)下腿内旋位での膝屈曲・伸展運動
5)伸展の限界での大腿四頭筋セッティング
6)屈曲の限界での患者自身による他動屈曲、
へと進みます。実際には1)、3)、4)はほぼ同じことを行うこ
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